マニフェスト/公約

(1)舞鶴市のポテンシャルについて

まず私は、現在の舞鶴市が持つ発展可能性、ポテンシャルとして、特に以下の点が特筆できると考えます。

◆定住人口の拡大

豊かな自然、歴史文化遺産

 舞鶴市は、周囲を海と山に囲まれ豊かな自然を持っています。また、市内で発掘された5千年前の縄文丸木舟に代表されるように、今日までの人々の営みの歴史があり、それにより生み出された多くの文化、遺産が残っています。こうした地域資源を活かしたまちづくりが肝要であり、内外の多くの人達の共感が得られると確信します。

自衛隊員等多くの若年男性

 本市には、海上自衛隊基地をはじめ、海上保安庁、同保安学校等が立地しており、多くの若年層の公務員が暮らしています。とりわけ、男性の数は、女性の数を大きく上回っており、出会いのチャンスが広がっています。人口減少が続く中、この状況を逆手にとれば、定住人口の増加につながります。

多様な高等教育機関

 市内には、ポリテクカレッジ京都や舞鶴工業高等専門学校、海上保安学校、看護学校など色々な教育機関があり、また、平成27年4月には介護福祉と国際観光の人材を養成する専門学校も開校予定です。多様な教育機関が存することは、市内外から色々な目的を持った学生を受け入れられる都市となり、また、就職へ円滑に繋げられると考えます。

子育てしやすい環境

 本市は、豊かな自然と歴史や伝統・文化を有し、安心して子育てができる環境があります。また、舞鶴市内では、現在保育所への入所を希望されながら、空きを待っている方-いわゆる「待機児童」はゼロで、放課後児童クラブの運営も全て対応できています。これらは、本市の合計特殊出生率が1.86と府内平均を上回っていることからも裏付けられます。平成27年4月には、子供たちが天候に左右されずに、いつでも遊ぶことのできる「子育て交流施設」もオープンします。このような子育て環境の充実は、本市の大きな強みと言えます。


◆交流人口の拡大

観光ブランドの浸透

 本市の平成25年の観光入込客数は183万人で、10年前に比べると1.6倍と大きく伸びています。これは、これまで進めてきた「海・みなと」「赤レンガ」「海軍ゆかりのまち」を軸に取り組んできたブランド戦略に基づくプロモーション活動の成果と言えます。今後、赤レンガ倉庫群から潮路通りまでの一帯をブランドイメージに沿って、観光や商業、歴史・文化を基本にした整備開発に取り組むことにより、本市の観光産業がリーディング産業になり得ると考えます。

引揚の世界記憶遺産申請

 引揚に係る歴史資料がユネスコ世界記憶遺産の登録が実現すれば、国内外に対する情報発信力、訴求力が拡大すると考えられます。このブランド力を生かすことで、交流の拡大が可能と考えます。

海上交通の発展

 日本における客船クルーズ市場の拡大、海外船社の参入、日本海側拠点港「クルーズ部門」の選定などを背景に、京都舞鶴港におけるクルーズ客船の寄港数は飛躍的に拡大しています。また、韓国、ロシアとのフェリー航路の開設の機運も高まっております。天然の良港を持ち、港とともに発展してきた舞鶴市にとって、港による人の流れ、モノの流れが大きく変わる今、絶好の機会と言えます。

高速道路網の充実

 平成26年7月に舞鶴若狭自動車道が全通し、平成27年春には京都縦貫自動車道も全通し、舞鶴市は、ようやく全国の高速道路ネットワークに組み込まれることになります。海上交通と同様に、人やモノの流れが大きく変化することは自明の理であり、これをプラスにするのもマイナスにするのも、舞鶴市民自身です。この機は本市発展の最大で最初のチャンスです。

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