この記事では、「ゲーム業界は本当につらいのか?」という疑問にお答えします。
結論から言うと、ゲームのリリース前後は、どの企業でも本当につらいです!
とはいえ、それ以外の時期は会社やプロジェクトによって大きく差があり、一概に「つらい業界」とは言えません。
実際、ブラック企業もあれば、ホワイト企業もあるからです。
ネット上では「激務すぎる」「つらい」という声もありますが、インスタントな情報に惑わされないようにしましょう。
この記事では、ゲーム業界が「つらい」と言われる理由を、客観的なデータや現場の声をもとに整理。
あわせて、「どんな人が向いているのか」についても解説していきます。
これからゲーム業界を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】ゲーム業界はつらいのか?

先述しましたが、ゲームのリリース前後はやっぱりつらいです!(まぁ、当然と言えば当然ですよね)
ただ、それ以外の時期はそこまで「つらい業界」とは限りません。
会社やプロジェクトによって環境は大きく異なります。
たとえば、安定した運営フェーズに入っているタイトルなら、スケジュール管理もしっかりしていて、わりと穏やかに働けることも多いです。
自社開発か受託開発か、大手の正社員か中小の契約スタッフか──。
その違いでも、労働環境や待遇にははっきり差が出ます。
さらに、ジャンル(RPG・パズル・アクションなど)や開発フェーズ(企画・実装・リリース直前など)によって、業務量やストレスのかかり方も変わるんですよ。
つまり、「つらいかどうか」は、企業体質や時期・ポジション次第なんです。
とはいえ、一般的にゲーム業界は“体力とメンタルが求められる業界”と言われています。
実際、2024年時点の平均週労働時間は、通常期で約44.7時間、繁忙期になると52.6時間に達すると言われています(出典:CESA調査)。
労働時間に加え、納期のプレッシャーや複雑なタスクも多く、ストレスの原因になりやすいのは確かです。
とはいえ個人的には、「ブラック企業でなければ普通」だと思っています。
何ならゲーム開発自体は楽しいし、将来性のある業界なのでやりがいは感じますよ!
ゲーム好きな人ならなおさら。
結局、どんな業界でもしんどい時期はあるので、あとは“会社選び”と“プロジェクト運”が大事なんですよね。
ゲーム業界が“つらい”と言われる5つの理由
では、ゲーム業界が“つらい”と言われる理由を解説していきます。
前提として、全ての企業が当てはまるわけではありません。
全て該当するブラック企業もあれば、全く該当しないホワイト企業もありますからね!
つらい理由①:長時間労働と残業が常態化しやすい
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由1つめは、「長時間労働と残業が常態化しやすい点」です。
先述しましたが、ゲーム業界の2024年時点の平均週労働時間は、通常期で約44.7時間、繁忙期は52.6時間と言われています(出典:CESA調査)。
これを残業時間に換算すると──
残業時間 | |
---|---|
通常期 | 約18.8時間/月 |
繁忙期 | 約50.4時間/月 |
つまり、「普段はそこまでじゃないけど、リリース前などの繁忙期はけっこうハード」です。
年単位で見ると、平均残業時間は24〜26時間ほどとされており、昔に比べてかなり改善されています。
ただし、これはあくまで“平均”です。
現場によっては、長時間労働が常態化している会社もあります。
たとえば──
- 上司のこだわりが強すぎる
- 独身者が多くて生活のリズムが合わない
- 売り上げがきつい
上記のような環境だと、働き方への配慮が薄くなり、結果的に残業が増えるケースもあります。
特に、外部との接点が少ない小規模なパブリッシャー企業では、その傾向が強めです。
つらい理由②:納期プレッシャーが強い
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由2つめは、「納期プレッシャーが強い点」です。
ゲーム業界は、「納期に厳しい」です。
自分のタスクが遅れると、次の工程にしわ寄せがいくため、チーム全体に影響が出ます。
ゲーム開発は一人で完結する仕事ではなく、複数人で進める分業体制ですからね。
慣れていないうちは、プレッシャーで疲弊するでしょう。
つらい理由③:品質へのこだわりが強すぎる
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由3つめは、「品質へのこだわりが強すぎる点」です。
近年のゲームは、ユーザーの目も肥えており、リリース時点での完成度が非常に重視されます。
少しでもバグがあればレビューで叩かれ、SNSで炎上するリスクもザラ。
そのため、開発現場ではクオリティチェックが細かく、修正の連続になることも珍しくありません。
たとえばデザイナー職では、「これ本当に必要?」と思うような細部にもこだわりが入り、もはやアートディレクターの趣味なのでは?と感じることも。
その結果、開発終盤は修羅場になりがち。
「あと2週間で全部実装して調整?マジで…?」という地獄のようなスケジュールも、正直珍しくありません。
責任感が強い人ほど、精神的にしんどくなりやすい環境です。
つらい理由④:業務分担が曖昧でマルチタスク地獄
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由4つめは、「業務分担が曖昧でマルチタスク地獄な点」です。
これは中小企業あるあるですが、職種ごとの線引きがあいまいなことがよくあります。
たとえば「デザイナー」でも、UIも演出もバナーもやる…なんてことも珍しくありません。
プランナーなのに、企画立案だけでなく、進行管理、仕様書作成、スクリプト実装、場合によってはデバッグやユーザー対応まで任されるとか。
プロジェクトの状況によっては、役割を超えてあれもこれも任されることがあり、結果として多重タスクに陥りやすいんです。
つまり、何でも屋になるケースが多い。
“器用な人に仕事が集中する”問題が起こりがちなので、負担の偏りに悩まされるケースも多いです。
つらい理由⑤:給与と労力が見合わないと感じやすい
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由5つめは、「給与と労力が見合わないと感じやすい点」です。
ゲーム業界では、長時間労働や高い品質要求に応える日々が続く一方で、給与がそれに見合わないと感じる人も少なくありません。
以下は、ゲームクリエーターの平均年収です。
3年以下 | 3~6年 | 6~9年 | 12~15年 | |
---|---|---|---|---|
平均年収 | 407.8万円 | 497.9万円 | 572.3万円 | 644万円 |
ゲームクリエーターの平均年収は「560~580万円」ほどで、日本人全体の平均年収(約461万円)より少し高めです。(引用:jogtag)
ただし、この水準に届くには6〜9年ほどの経験や実績が必要。
大卒なら28〜31歳くらいが目安です。
平均年収 | |
---|---|
CGデザイナー | 478万6,000円 |
イラストレーター | 486万9,000円 |
プロジェクトマネージャー | 733万6,000円 |
プログラマー | 523万円 |
もちろん、会社の規模や役職、スキルによって年収はかなり変わります。
特に若手や未経験者の場合、年収は300万円程度からのスタートが多く、「頑張っても生活が楽にならない」と悩む声もよく聞かれます。
- 未経験:年収240~360万
- 中堅:年収400~550万
- 役職者:年収550万以上
業界全体で見ると年収の伸びも緩やかで、「この労力に対して、この報酬…?」と疑問を感じて転職を考えるケースも珍しくありません。
つらい理由⑥:プロジェクトごとに環境が激変する
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由6つめは、「プロジェクトごとに環境が激変する点」です。
同じ会社にいても、どのプロジェクトに配属されるかで働き方や負担がまったく変わります。
チームの雰囲気や人間関係、求められるスキル、スケジュールの余裕など、条件がガラッと変わることも珍しくありません。
実際、定時帰りだったプロジェクトから異動して、いきなり残業だらけの環境になり、つらそうにしていた同僚も多く見てきました。
つらい理由⑦:変わり者が多く、コミュニケーションが難しい
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由7つめは、「変わり者が多く、コミュニケーションが難しい点」です。
クリエイティブ職が多い業界の特性上、個性の強い人や、自分のこだわりを強く持つタイプの人が集まりやすい傾向があります。
言い換えれば「変わり者」が多いです。
もちろん全員がそうではありませんが、意思疎通がスムーズにいかず、ストレスを感じることもあります。
たとえば、チャットでは饒舌なのに対面では無口、感情が読めないなど、人間関係の壁にぶつかるケースも少なくありません。
わたしがゲーム業界で一番苦しんだ点が、人間関係ですからね。
プロジェクトで嫌な人がいると本当にしんどい。
また、技術職やクリエイターにはマイペースな人も多く、確認や相談のテンポが合わずにすれ違いが生まれることも。
特にプランナーや進行管理の立場になると、周囲との調整に頭を悩ませる場面が多くなります。
つらい理由⑧:「好き」を搾取される空気感がある
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由8つめは、「“好き”を搾取される空気感がある点」です。
「ゲームが好き」という気持ちで入社する人が多い業界ですが、その“好き”を当たり前のように前提にされてしまうケースも少なくありません。
「好きなら遅くまで働けるよね」「休日も情報収集してるよね」といった空気感が、漂っている現場があります。
もちろん、やりがいを感じる瞬間も多いのがゲーム業界の魅力です。
しかしその裏で、「好き」を口実にハードな働き方を押し付けられたり、待遇面が見合わないまま走らされたりする企業もあるんですよ。
つらい理由⑨:企業の将来に不安を感じやすい
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由9つめは、「企業の将来に不安を感じやすい点」です。
ゲーム業界は移り変わりが激しく、ヒット作の有無が会社の命運を左右します。
特にソーシャルゲームの分野では、一本のヒットが莫大な収益を生む一方で、不発で数十億円の赤字を抱えるケースも珍しくありません。
プロジェクトの成功・失敗によっては、部門ごと売却されたり、最悪の場合は会社そのものが倒産することもあります。
実際、わたしが勤めていた企業でも、事業譲渡を経て解散となった経験がありました。
ゲーム部門を他社に事業譲渡することもあるんです。
さらに、近年ではAIやメタバースなどの技術が急速に発展しており、「今のスキルのままで通用するのか…」と将来に不安を感じる人も多いです。
つらい理由⑩:転職が当たり前の世界
ゲーム業界が“つらい”と言われる理由10つめは、「転職・離職が当たり前の世界」である点です。
この業界では、1社に腰を据えて働く人は少ないですね。
プロジェクトの区切りや、給与面、人間関係の変化などを理由に、多くの人が転職を選びます。
だいたい3年程度で半数がいなくなります。
それ自体が悪いことではないものの、、「今のままでいいのか」「次はどこへ行くべきか」と常に選択を迫られる環境は、意外とストレスになります。
また、人の出入りが激しい分、新しく入ってきた人への教育コストも増えます。
「また一から教えるのか…」と感じる場面も多く、現場にいる側としては地味にしんどさを感じることもあるんですよね。
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ゲーム業界で特につらいと言われがちな職種

では、ゲーム業界でつらいと言われがちな職種を解説していきます。
①:プランナー/ディレクター
ゲームの企画立案から進行管理、最終的な品質責任まで担う職種がプランナーやディレクターです。
プロジェクト全体のスケジュールが遅れれば、その責任は自分にのしかかるため、強いプレッシャーを感じやすいポジションでもあります。
さらに、社内外とのやり取りも多く、調整ごとやコミュニケーションの負担も重くなりがち。
特にリリース直前の時期は、現場の空気がピリついており、エンジニアやデザイナー、管理職などから嫌味が飛んでくることも…。
技術職とのすり合わせが不十分なままスケジュールを引いてしまうと、後から各所からのクレームが殺到します。
企画だけでなく、細かい雑務まで幅広く対応しているため、プランナー職は神経をすり減らす役回りですね。
②:エンジニア/プログラマー
ゲーム業界で特につらいと言われやすい職種の一つが、エンジニア/プログラマーです。
理由は、ゲームの根幹に関わるロジックや機能の実装を担っているから。
仕様変更や遅延が発生すれば、最終的にしわ寄せが来るのはこの職種。
スケジュール通りに進んでいても突然大規模な修正が入る…なんてことも珍しくありません。
また、クライアント/サーバー/ツール/インフラなど担当範囲が広く、業務が過密になりがちです。
さらに、バグ対応やレビュー修正、パフォーマンス改善など、「地味だけど重要」な作業も多いため、プレッシャーや疲労が蓄積しやすいポジションです。
プロジェクト終盤になると、深夜残業や休日作業も発生しやすいですね。
リリース前後は、完全にカオス。
③:デザイナー(リーダーポジション)
デザイナーだとリーダーポジションが結構つらいですね。
プレイヤーが目にするビジュアルに責任を持つ立場であり、セクションの進行と品質を管理します。
また、企業によっては、プレイングマネジメント状態となり、自身も作りながら管理もします。
「クオリティが低い」と言われれば真っ先に責任を問われ、「納期に間に合わない」となれば火消し役にまわる必要も出てきます。
また、現場のメンバーと他部署・上層部との間に挟まれやすく、マネジメント力・技術力・コミュニケーション力すべてが求められる非常にタフなポジションです。
ただし、職種ごとの「つらさ」は企業によって大きく変わります。
たとえば、新人にも関わらず、いきなり重たいタスクを丸投げしてくる会社もあれば、スキルや経験に応じて、できる範囲の仕事を丁寧に割り振ってくれる会社もあります。
ホワイトな企業であれば、周囲のサポート体制が整っているため、無理な働き方を強いられるような“地獄案件”にはなりにくいです。
だからこそ、ゲーム業界を目指すうえで「どの企業を選ぶか」が本当に大切なんです。
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ゲーム業界に向いている人の特徴

では、ゲーム業界に「向いている人」の特徴を解説していきます。
①:ゲームが好きで夢がある人
ゲームが好きで熱意を持って取り組める人にとって、ゲーム業界はとても魅力的な場所です。
ゲームへの理解や夢があるほど、ユーザーの心に響く作品を作る力にもつながりますからね。
②:ユーザー視点になれる人
ユーザー視点になれる人は、ゲーム業界で強いです。
開発には技術だけでなく、プレイヤーが何を求めているか、どう楽しむかを理解する力が必要です。
「どうすれば満足度が上がるか」を常に考えることが、良いゲームづくりにつながりますからね。
“人を楽しませたい”という気持ちこそが、新しいアイデアや提案の原動力になるんです。
③:細部への注意を払える人
ゲーム開発は、細かい部分にまで気を配る必要があります。
細部に注意を払える人はバグやミスにも気づきやすく、現場で重宝されます。
小さなミスが大きな問題や炎上につながることもあるため、「細部に神は宿る」という意識はとても重要!
④:最新のトレンドを追える人
ゲーム業界は常に進化しており、新しい技術やプラットフォームが次々とリリースされます。
最新情報にアンテナを張ることで、企画やデザインに活かせる発想や知見が得られるんですよ。
たとえば、ヒット作の分析や新プラットフォームの理解は、次の新しい体験を生み出す大きなヒントになります。
⑤:オリジナルのゲームを作りたい人
ゲーム業界を目指す人には、オリジナルのゲームを作りたい願望のある人は多いでしょう。
その夢を実現するには、自ら積極的に動き、成果を出していく姿勢が求められます。
そのため、ディフェンシブな態度では、プロジェクトのリーダーやキーメンバーに選ばれにくいのが現実です。
また、オリジナル作品を目指すなら、売上実績のあるパブリッシャーを狙うのも一つの戦略。
安定した基盤とリソースがあれば、自分のアイデアを形にするチャンスも広がりますからね。
ブラック企業を見抜いて、つらい状態になるのを避けよう!

ゲーム業界の労働環境はだいぶ良くなってきていますが、それでもブラック企業は確実に残ってます。
しかも、ブラック企業を求人・面接だけで見抜くのは非常に難しい。
これがやっかいなんですよね。
本当にその会社がやばいかどうかを知るには、実際に働いていた人のリアルな声が必要。
しかし、そんなチャンスは、滅多に得られないでしょう。
だからこそ今回は、筆者自身が使っている「ブラック企業の見抜き方」を紹介します。
自分はこれまでに100社近くの面接を受け、5社で働き、ゲーム業界歴は7年以上。
業界の役員・同僚・友人からの内部情報も多く、頭の中にはちょっとしたブラック企業リストもあります。
その体験を活かして、面接前・面接中で見抜けるポイントをまとめました。
見抜く方法①:口コミサイトで判断
一番手軽に企業の内情を知る方法は、口コミサイトを見ることです。
口コミサイトとは、実際に働いた人がリアルな職場環境や待遇について書き込めるレビューサイト。
OpenWorkや転職会議が有名どころですね。
ネガティブな情報もわりと率直に書かれているので、かなり参考になります。
口コミサイトを信憑性について
筆者が実際に調べた体感では、口コミの内容は5割くらい当たってました。
特にゲーム業界だと、ブラックな労働環境がそのまま書かれていることが多い印象です。
おすすめの使い方は、Excelやスプレッドシートで口コミをまとめて、企業ごとに比較すること。
そうすると、見えにくかった違いがハッキリしてきますよ。
ただし、口コミ情報の投稿者が誰であるかはわからないため、投稿者の正体はわからないので、すべてを鵜呑みにしないこと。
高評価ばかりの企業は、サクラの可能性あり。
実際に筆者がいたブラック企業では、低評価が削除され、高評価レビューが増えてました。
「権利者の申し立てにより削除されています」の記載がある場合、削除済みのサインなので要注意です。
口コミサイトの弱点
口コミサイトは、「スタートアップ企業や中小企業の情報が少ないこと」が弱点です。
そのため、複数の口コミサイトに登録し、各サイトの情報を比較検討すると良いですね。
見るべきポイントは、給与・残業・有給の取りやすさなどの具体的な労働条件。
「ゲーム開発に1から携わることができて良かった」といった、抽象的なコメントはプラスに考えてはいけません。
そうしないと、真実を見抜けません。
見抜く方法②:スムーズすぎる採用過程で判断
面接から内定までがあまりにも早い企業は、要注意!
もちろん「早く内定がもらえる=全部ヤバい企業」というわけではありませんが、あまりにもトントン拍子に話が進む場合はヤバイです。
こんな面接はちょっと怪しい↓
- 面接内容が業務と全く関係ない話ばかり
- 面接が1回だけで終了
- 「すごいですね!」「ぜひうちに来てください!」とやたら褒めてくる
- 面接官の態度が悪い or 常識がなさすぎる
- 具体的な仕事内容や待遇の説明がふわっとしてる
ブラック企業は、厳密な採用フィルターがないので、「とにかくすぐに働いてくれそうな人」を求めることが多いです。
そのため、採用までのスピードが異常に早い=「使い捨て要員」を探してる可能性も。
「なんか都合良く話が進みすぎてるな…?」と感じたら、一歩引いて考えるのも大切ですよ。
見抜く方法③:給与が高すぎる求人を避ける
経験やスキルに対して「え、こんなにもらえるの?」というくらいの高給求人は、要注意。
ゲーム業界でも、年収1,000万近い求人を見かけることがあります。
ただ、こういった求人は「年俸制」+「残業無制限」のパターンが多いです。
年俸制は、年間の報酬が最初から決まっていて、いくら働いても追加の残業代は出ない仕組みです。
つまり、たくさん働いても給料は変わらない。
言い換えるなら、年収は高いけれど、身体を壊すリスクが高い。
また、「基本給+手当+賞与」などと書かれている求人も要注意。
この場合、基本給がやたら低く、手当で見た目の給与を高く見せてるパターンがあります。
基本給が低いと、賞与や残業代も比例して少なくなるので、実質の手取りはかなり少ないなんてことも…。
見抜く方法④:面接官の態度からヒントを得る
面接官の態度からブラック企業の可能性を探ることができます。
たとえば、こんな態度が見られたら要注意。
- 何もリアクションをとらない。
- むすっとした態度。
- 横柄な態度。
- 急にキレる。
- 異様なほど上から目線で話す。
こういう面接官がいる会社は、入社後もそのノリで接してくる可能性が高いです。
つまり、働く環境としてはかなりしんどい。
実際、筆者の体験では「面接中に社長がタバコを吸い出した」なんて会社もありました。
案の定ブラックでしたけどね…。
また、現場の社員が同席するパターンでは、その人の表情にも注目です。
目が死んでたり、明らかに疲弊している様子だったりしたら、職場環境がキツすぎるサインかもしれません。
面接のわずかな空気感からでもヒントは拾えます。
「ちょっと違和感あるな」と感じたら、その直感を大事にしましょう。
見抜く方法⑤:未経験・第二新卒可の求人はやばい
若手向けの求人って、ブラック率が高めです。
特に「未経験OK」「第二新卒歓迎」といった募集は注意が必要。
さらに、年中募集している企業は退職率が高い可能性があるので警戒しておきましょう。
なぜなら、若手がどんどん辞めていくため、「とにかく人手が欲しい!」という状態に陥ってる会社もあるんです。
ぶっちゃけ「未経験歓迎」「第二新卒OK」は、”誰でもいいから来てほしい”という意味になります。
中途採用でなかなか応募が来ないから、とりあえず間口を広げて人を集めているという感じですね。
なので、勢いだけでガンガン応募するのはNG。
ちゃんと見極めましょう。
とはいえ、全部がブラックというわけでもありません。
実際、筆者が昔働いていたホワイト企業でも、第二新卒歓迎の求人を出していました。
また、職歴が少しでもあれば、「未経験OK」ではなく、中途採用枠に挑戦するのもアリです。
条件を100%満たしていなくても、6〜7割くらい合っていれば採用されることもありますし、募集要項はあくまで目安。
迷ったら応募してみるのもアリですよ。
見抜く方法⑥:定番ワードのある求人はやばい
求人票を見ていると、よく出てくる「聞こえは良いけど実はヤバい」ワードがあります。
- アットホーム=プライベート崩壊
- 風通しが良い=意見に遠慮がない
- 年間休日115日=休み少ない
- 夏季休暇なし=ハードワーク
- 社内チャット禁止・対面重視=監視えぐい
- 早期昇格=離職率高い
上記のようなワードがある求人は、要注意です。
企業の悪い文化をポジティブに言い換えているだけです。
上記が該当する企業は、リスクが高いので個人で応募するのは避けましょう。
見抜く方法⑦:中小のパブリッシャーには要注意
中小のパブリッシャーには要注意。
中小規模のパブリッシャー企業は、トップダウンの経営スタイルが強めな傾向があります。
上からの意見が絶対で、自分の意見が通らず、しんどい思いをすることも。
また、外部とのつながりが少ない分、会社独自の文化が濃くなりやすく、ブラックな環境が生み出されます。
(飲み会強要・社員旅行強制、「何その文化やばすぎだろ!」みたいなの大量にあります…。)
さらに、売上=経営の命綱という点。
運営しているゲームの売上が落ち込めば、業務量は増えるし、最悪の場合、倒産のリスクもあります。
見抜く方法⑧:ブラックを排除したエージェントを活用する
ゲーム会社を目指すなら、転職エージェントの登録は必須です。
理由はシンプルで、ゲーム業界に詳しい情報やアドバイスが手に入るから。
これだけで転職の成功率が大きく変わります。
ゲーム業界の転職者を多く担当するため、”人員の流出入”や”ブラック企業の情報”に詳しいですよね。
紹介する企業に基準を設けて、ブラック企業を排除しているエージェントもあります。
ただし、エージェントの質は担当者によってピンキリ。
「やる気ないな〜」って人や、無理に応募を勧めてくる人に当たることもしばしば。
だからこそ、おすすめは「複数の転職エージェントに登録すること」です。
まず、大手・特化型・ブラック排除に登録して、様子をみましょう。
自分に合っているか、使いながら判断すればOKです。
また、エージェントには他社も使ってることを伝えるのがコツ。
エージェントは、就職が決まって初めて報酬が発生する仕組みなので、「紹介が微妙なら他に頼るよ」と遠回しに伝えるだけで、対応が変わることもあります。
ただし、スキルや経歴に自信がない場合は、紹介が止まることもあるので注意!
本当に親身になって話を聞いてくれる担当に出会えるまで、複数登録して相性チェックしましょう。
「やたら強引だな」「なんか信用できないな」と感じる担当は、すぐに切り替えてOKです!
①UZUZ 新卒
大手を含む様々な優良企業を紹介してくれる転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。完全オーダーメイドで面接対策。
②doda新卒エージェント
有名企業ベネッセとパーソルが運営する新卒向け就活支援サービス。最短2週間での内定も可能。契約企業数6,500社以上!
ゲーム業界が不安なら、違う関わり方も視野にいれよう
ゲーム業界に興味があるけど、不安も大きい——。
そんな方は、「別の形でゲームに関わる道」も視野に入れてみるのがおすすめです。
実際に、ゲームを作る以外にも、ゲーム業界と関われる方法はたくさんあります。
たとえば、ゲーム配信アプリ(Mirrativ、OPENRECなど)やeスポーツ関連の事業、ゲームメディアなど。
IT業界にはゲームと関係する分野が広く存在しています。
「作る側」ではなく、「届ける側」としてゲーム業界を支える立場ですね。
また、VR・メタバース・ブロックチェーンゲームといった次世代テクノロジー分野でも、ゲーム開発経験者や知識を持った人材のニーズは高まっています。
これらの分野は、スマホゲームよりも競争が少なく、開発に対する自由度も比較的高め。
ブルーオーシャンを狙いたい人にとっては、狙い目とも言えます。
「ゲームを仕事にする」というのは、何も“ゲーム開発者”になることだけが正解ではありません。
視野を広げてみれば、ゲームに関わる選択肢は想像以上に多いのです。
ゲーム業界が不安に感じるなら、一度視点を変えて、「どう関わるか」を考えてみるのも、立派なキャリア戦略ですよ。
優良ゲーム企業を狙うならエージェントがおすすめ
行動するだけならノーリスク
ゲーム業界に少しでも興味があるなら、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
「やってみたい」と思っているのに行動しないのは、大きな機会損失です。
迷っているなら、まずは転職エージェントや転職サイトに登録して情報を集めることから始めてみましょう。
登録って、正直ちょっと面倒くさいですよね。
でも、面倒に感じるその瞬間こそ、動き出すチャンスです。
転職エージェントは、ゲーム会社とのパイプラインがあります。
例えば、エージェントが企業の採用担当との関係性が深いケースもあるんですよ。
「どんな受け答えが好印象を与えるか」や「ブラック企業の見分け方」など、現場のリアルな情報を教えてもらえるのが強みです。
「まずは話だけでも聞いてみようかな」くらいの気持ちでOKです。
もしエージェントは気が重いな…と感じる方は、転職サイトに登録して気になる求人をチェックするだけでも立派な第一歩です。
スキマ時間に求人を眺めたり、気になる案件をストックしたり、自分に合ったチャンスを見逃さない準備ができますよ。
①UZUZ 新卒
大手を含む様々な優良企業を紹介してくれる転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。完全オーダーメイドで面接対策。
②doda新卒エージェント
有名企業ベネッセとパーソルが運営する新卒向け就活支援サービス。最短2週間での内定も可能。契約企業数6,500社以上!
本記事のまとめ|ゲーム業界はリリース前後以外は、つらいわけではありません。
- ゲーム業界はブラック企業でなければ普通。
- リリース前後以外は、定時に帰れるしつらくない。
- 近年は、改善の道をたどっている。
- 給与は、日本人の平均年収より高い傾向にある。
- 基本は企業によりけり。
- ホワイト企業であれば、無理な働き方を強いられない。
- 企業選びが重要!
ゲーム業界は、ゲーム好きならばオススメできる業界です。
ただし、企業によって働きやすさも大違いです。
繰り返しになりますが、企業選びが非常に重要です。
エージェントや口コミサイトを活用して、慎重に選んでいきましょう!
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